本当にやりたいことを
自分にしかできない
ユニークな形で
ビジネスにする方法
「アート型ビジネス」とは?
どうも、やまけんです。
「好きなことで生きていきたいけど、それって現実的なの?」 「やりたいことはあるけど、それで本当に稼げるの?」 「自分らしいビジネスを作りたいけど、どうすればいいの?」
こんな疑問を抱えていませんか?
今日は、そんな悩みを解決する可能性を秘めた「アート型ビジネス」について、5年かけて(2025年6月現在)実践・構築してきた考え方をシェアします。
そもそも
「アート型ビジネス」って何?
「アート型ビジネス」と聞くと、絵画や彫刻のような芸術活動をビジネスにすることだと思われがちですが、実はまったく違います。
ここでいう「アート」とは、あなたの「好き」や「やりたいこと」という主観的な感情のこと。言い換えれば「自分らしさ」の表現です。
つまり「アート型ビジネス」とは、自分の個性や美意識をビジネスの中心に据え、自分自身が熱狂できる働き方を実現する方法なんです。
多くの人が「稼げるから」という理由だけでビジネスを選び、自分の本当の気持ちを脇に置いています。その結果、売上があがっても満足感が薄れ、長続きしない…。ぼく自身、そんな経験をしてきました。
なぜ従来のビジネスと違う
アプローチが必要なのか?
以前、ぼくは経営版ライザップのようなコンサルティングをやっていました。短期間でクライアントの売上を上げることに特化した経営塾で、1,000人以上の卒業生を輩出しました。(このように売上を最大化を目的にしたビジネスのあり方を、「マーケティング型ビジネス」と呼んでいます)
クライアントの売上は確かに上がったけど、次第に違和感を覚えるようになったんですね。
「クライアントは短期的な売上には満足しているけど、その後はどうなるんだろう?」 「みんな本当にやりたいことを実現できてるんかな?」 「売上を追い続けることに、疲れちゃってる人もいるけどこの人たちはどうするのがいいんだろう?」
そんな疑問から生まれたのが「アート型ビジネス」の基本哲学となる2つの考え方です。
アート型ビジネス、
2つの核心的な価値観
1.「LIFE > BUSINESS」—人生が先、ビジネスは後

一般的なビジネスの考え方は「売上を上げること」が目的になりがちです。でも、アート型ビジネスではビジネスはあくまで手段であり、目的は「幸せな人生を送ること」だと考えます。
つまり、まず理想のライフスタイルを明確にして、それを実現するための手段としてビジネスを組み立てます。
例えばぼくの場合、毎年売上の最大化を目指す昔のビジネスのやり方では「創造的に仕事をする楽しさ」が犠牲になっていました。それに気づいてからは、お金にならなくても幸せを感じられる「天才研究」などのアートワークに時間を使うようになりました。
その結果、働く喜びが格段に増し、ビジネスの持続性も高まったわけです。
2.「個性 > 売上」—差別化の本質は自分らしさ

多くのビジネス書は「効率よく稼ぐこと」を重視しますが、アート型ビジネスではビジネスを自己表現の手段と捉え、自分の個性や美意識を反映させることを大切にします。
例えば、ぼくは説明会の資料作りや会場選びに同業の人たちの何倍もこだわって時間をかけてますが、それは自分の美意識を表現するため。効率だけを考えたら別のやり方もありますけど、長くビジネスを続けるには、自分の「好き」を反映させることが不可欠だと思っています。
興味深いことに、この「自分らしさ」の追求は、差別化にも直結します。Appleのスティーブ・ジョブズが「シンプルで美しいものが好き」という個人的な美意識をもとに強力なブランドを築いたように、あなたの「好き」や「こだわり」こそが、他では真似できない強みになります。
アート型ビジネスを実現する
具体的な2ステップ
アート型ビジネスを実現する過程を、超大雑把に解説すると次の2つのステップが必要です。(細かくはアート型ビジネスを構築するためのロードマップがあります)
1.本当にやりたいことを見つける
「何をしている時に時間を忘れるか?」 「どんな活動をしていると心から満たされるか?」 「もし稼ぐ必要がなかったら何をして過ごしたいか?」
こういった問いを通じて、あなたの本当のやりたいことを明確にします。これは自己表現であり、どこまででも情熱を注いで探求し続けられる活動です。また将来自分が実現したい理想のライフスタイルも土曜に明確にします。
2.理想の働き方をデザインする:
「美しいライスワーク」と「アートワーク」

ここが最も重要なポイントです。アート型ビジネスでは、活動を2つに分けます。



「アートワーク」:純粋にあなたがやりたいこと、情熱を注げること。
多くの人が陥る罠は、「好きなことをすぐにマネタイズしようとすること」です。しかし、それはプレッシャーになり、かえって好きなことを嫌いにしてしまうリスクがあります。
まずは「美しいライスワーク」で生活を安定させながら、本当にやりたい「アートワーク」を育てていく。このアプローチが「LIFE > BUSINESS」を実現する鍵なのです。
実例:アート型ビジネスの成功パターン
例えば、Aさんのケース。
彼女は「人の考える、感じるという行為を深く探求したい」という情熱がありました。この探究テーマをワークショップ形式にして人に提供したい。でも、それだけでは即収益化が難しい。
そこで「美しいライスワーク」として、元々やっていたデザイン、ブランディング領域に関する仕事の中で、特に自分の付加価値を高く発揮できる案件でかつ自分と相性がクライアントだけに絞り込んで、働く時間を大幅に減らしても収入は維持できる状態をつくりました。たっぷり手に入った時間を、アートワークの探求やモニターサービスの実験にあてました。
1年後、余白があって本当にやりたいことに使える働き方が定着し、探求していたアートワークの活動も深まってきたので、徐々にアートワークをマネタイズする動きをしていきます。そんなことをしていると大きな企業から変わった依頼が。「考える、感じる」という自分が探究してきた知見を活かして、組織のインナーブランディングを手伝ってほしいという案件が舞い込んできました。
このように、ステップを踏んでやりたいことを焦らず形にしていくことで、今の自分からは想像もできないぐらい、自分が楽しくて熱狂している働き方を実現することができます。
なぜ大半の人が
「やりたいこと」で稼げないのか?
多くの人が「好きなことで稼ぐ」に失敗する理由は、次の3つです。

アート型ビジネス構築のよくある疑問
Q:「やりたいことがニッチすぎて
稼げないのでは?」

A:やりたいこと=稼げることになるとは限りません。が、ニッチであれば稼げないというのもまた違います。アート型ビジネスでは、めちゃくちゃニッチだけど本人がやりたくて作った売りにくいサービスを、売れるようにしてきた実績があります。大事なのは、市場との接点をどう作ってあげるかです。(ニッチなサービスの市場との接点の作り方は、「外的コンセプト」という概念があります)
Q:「集客やセールスが苦手でも大丈夫?」

A:大丈夫です。アート型ビジネスでは、集客やセールステクニックよりも「どんな人に限っては、あなたのサービスを買ったほうがいいのか」という選ばれる理由の言語化を大事にしています。どんな人が自分のサービスと相性がいいのかを、そのサービスを売る本人がしっかり認識できれば、”売り込む”みたいな感覚から解放されるので、集客やセールスがスムーズにできるようになります。
Q:「収入が安定するまでどのくらいかかる?」

A:個人差はありますが、本当にやりたいことを実現するための「美しいライスワーク」を設計し、どれだけ早くその設計を形にできるかによります。早ければ数ヶ月で形になりますし、ビジネスのベースがない人は2年ぐらいかかるケースもあります。いずれにせよ大事なのは、生活の安定を保ちながら段階的に理想のビジネスへ近づていくこと。焦らず、着実に進むことが大切です。
まとめ:
本当の「好き」が最強のビジネス戦略になる
「アート型ビジネス」の本質は、自分の幸福度の最大化を目標にし、個性を活かしたビジネスを構築すること。短期的な売上だけを追うのではなく、長期的な視点で持続可能な働き方を実現することです。
ぼく自身、このアプローチで毎日が充実しています。もちろんまだ試行錯誤の段階ですが、自分の「好き」を追求しながら、周りの人たちも幸せにできるビジネスを創り続けています。
もし今の働き方に疑問を感じているなら、「本当にやりたいこと」と「美しいライスワーク」という考え方を一度試してみませんか?
きっと、新しい働き方、新しい生き方が見えてくるはずです。




