利隆屋 あやの(あやちゃん)さん

まず天プロに入って起きたのは、
価値観の衣替えでした。
それまでの私が仕事に価値を置いていたのは
「とにかく結果を出したい」
「生徒さんによく思われたい」ということ。
だから生徒さんに無償で役務提供以外をしていたし、数字が下がることが怖くて、やることを減らすなんて不安で到底できませんでした。
そんな私が「数字に自分の存在証明を置かない」
ということを決めたんです。

生徒さんへの教え方も変わりました。
結果が出ると思ってたくさん教えすぎても、それが本人のためになるかというと、そうではないということに気づきました。時間をかけるよりも効果が出る方法を探して、本人が一番吸収しやすいタイミングまで待てるようになりました。
不安を行動で紛らわすのをやめたことで、仕事を1/3に減らすことができました。

元々は、仕事を休むと自分には存在価値がないように思っていました。そこからとても長いリバビリ期間を経て、1年に2ヶ月（夏休み、正月休み）は、休みを取れるようになりました。
1泊2日、一人でレンタカーを借りて、北海道を回ったり、アート合宿に一人で参加したり。

それまでは自分が愛されていることを認めようともせず、考えようとも、受け入れようともしていなかったことに気がついて、本当はただ存在するだけで愛されていたのだと、感じられるようになりました。

旦那さんに聞かないといけなかったこと。それは、「パトロンになってくれるか？」確認することでした。
正直、ずっと自分で稼いできたし、稼がない私に価値はあるんだろうか？とても不安でした。欲しいものは買えるんだろうか？家は回るか？そんなこと旦那さんに言っていいのか？ものすごく悩んだ…。
けれど、全然大丈夫でした。
結果、養ってもらうことはなかったけど笑（私の性格！）でもそういう状態になっていいんだと、旦那さんに面と向かって言えるようになったし、彼もそれでもいいよと言ってくれるのが安心になりました。

そんな人生のBIGインパクトな時期を、天プロの中で、心が守られた状態で過ごせたのが本当によかったです。
やまけんさんに相談させてもらった時に、「こんなに軽やかに考えていいんだ！」って心がほどけて、一番怖くて、一番おもしろそうな選択肢に、ピンときた。
それが、国内移住。
里山に中古物件購入＆リノベーションをして、毎日旦那さんと一緒に家の近くの湖まで散歩できる生活に。ジビエやお野菜、フルーツのおすそ分けをご近所さんにいただいて、自分たちで畑もやりながら、最高に幸せな暮らしができました。そして今は海外移住が実現。

そんな中、やまけんさんに「笑顔禁止」と言われて笑、自分の他の強みを開発する、ということをやろうと思えたんです。
結果、「場づくり」というヒントをもらいました。（これは、業界初の今のCA受験徹底面接合宿につながってます）
乳がんが発覚して治療をするようになってからは、いよいよできないことが増えて、大人なのに、看護師長さんに退院したくないと延泊を泣いて頼んだり、できないを前提に腹を割って人に頼んだり、弱みを見せたりができるようになりました。