今回のnoteは、旅するお祭りプロデューサー、そして空間デザイナーの私がプロデュースしたイベントの裏側 を公開します☆
「創造にはオリジナリティが不可欠!」プロ目線でつくるイベント、一体どんなものになるか、ご覧ください☆

そもそもは「対談」から始まった


ある日、“天才研究家・やまけん”さんから一本の電話。

「箕輪厚介さんと対談できることになった。
普通の対談じゃつまらないから、世界観からイベントを企画してほしい」


ベストセラー「死ぬこと以外かすり傷」の著者であり、
幻冬舎の天才編集者である箕輪厚介さん。

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死ぬこと以外かすり傷

箕輪さんは当時、ラーメン屋をプロデュースしたり、サウナを開店準備してたりと編集者なのに“型破り”な活動をしている真っ最中。

そんな箕輪さんと対談するのに、
レンタル会議室とかカンファレンスホールみたいな普通のところでやるのはちょっとつまらない。

「どこでやろうかなぁ、居酒屋? ラーメン屋?・・・銭湯とか(笑)?」
と冗談のようにやまけんさんが言った瞬間、
私の脳はスイッチオン。

「そんなの、銭湯一択でしょう!!!」

こうして企画は始まりました。

イベントを体現するタイトル


やまけんさんがつけた正式タイトルは、

『これまでの自分からは出てこなかった “興奮するアイデア” を生み出すための1Dayセルフイノベーション合宿』

……長い!(笑)し、対談のはずが「合宿」になってます(笑)。

なぜか?は後で説明するとして、
でも、このタイトルこそがイベントのコンセプトの全てであり、
イベント全体のフリになっているんです。
(以降は「1Day合宿」と呼びますね)

やまけんさんが提唱する「アート型ビジネス」とは、
”自分にしかできないことを、自分にしかできない方法でビジネスにする”という考え方。

その考えは、自由な働き方を実践する箕輪さんとも相性抜群。
トークテーマも決まりました。

『趣味を仕事に昇華する編集術
〜他とは違うユニークなアイデアを生み出すための脳みその使い方〜』。

はい、こちらも長い!
(やまけんさんは長文芸という芸風をお持ちですw)

でもこのトークを“普通ではない場所”でやることで、よりイベントのコンセプトが際立ちました。

「普通の会議室なんて絶対なし!」


私は元・テレビ局のセットデザイナー。
だから、ただの会議室で椅子とプロジェクターを並べたような対談は「つまんない!全部同じに見える!」と感じてしまうんです。
内容がどれだけ面白くても、見せ方が全然工夫されていない。

テレビの世界は、視聴率を勝ち取るために徹底的に世界観をつくり込みます。
ニュースや情報番組ですらそう。
なのに、ネットで見る多くのビジネスセミナーは演出ゼロ。

「世界観を作らないのって、もったいなさすぎる!」
と常々感じていたんです。

だから今回は“いかにもな対談イベント”とは真逆の仕掛けを目指しました。
「えっ?!」と驚かせ、その流れで本質的な話がズドンと入ってくる。
そんな体験型の場をつくろう、と。

会場リサーチと、最高の出会い


「イベントは空間で半分決まる」——これは私の持論。

今回の会場探しの条件はシンプルだけど厳しいものでした。

  • 都内で貸し切れる銭湯(サウナ付き)
  • 数十人が風呂場に座れる広さ
  • そして何より「世界観に合う場所」

条件に合う銭湯をとにかく探しまくり、
ついに見つけたのが錦糸町の「黄金湯」。

建築もロゴも一流デザイナーによるリニューアル銭湯で、
実はサウナーの聖地と呼ばれる場所。
「ここしかない!」と思える舞台に出会えました。

でもイベントは赤字確定…?


問題はお金。

対談料30万円+会場費15万円+配信料 etc…。
定員は30人。単純計算で1人2万円弱。
さすがに「2時間の対談で2万」は高すぎます。

そこでやまけんさんと相談して発想の転換!

「これは対談イベントじゃない。丸一日かけた“合宿”にしよう!」

こうして「1Day合宿」が生まれました。

当日、参加者を待ち受けたものは…


募集告知に出したのはこの3つだけ。

  • 集合時間と場所
  • 箕輪さんとの対談があること
  • 夜までの合宿

「何が起こるか分からない」状態で30人が集まってくれたのは、
やまけんさんの信頼とファン層のおかげ。
そして「面白そうだから乗っかってみよう!」と決めてくれた参加者の勇気にも拍手です。

そして当日、集合は10時。会場はレンタル会議室

年季を感じる「ザ・会議室」です

「……え? ふつう?」

そう思ったあなた、最高の反応です(笑)。

実はこの会場は、この後の「フリ」。

あえて、ここを“1時間だけ“借りました。
もちろん、参加者の皆さんはそんなことをつゆとも知らず。
やまけんさんの挨拶、円になっての自己紹介。

いかにも「ビジネス合宿」の自己紹介っぽい絵面(えづら)。


その後、一見普通の流れから休憩に入ります。
少しずつ打ち解けて談笑する参加者のみなさん。
その裏では、こっそりやまけんさんや運営は姿を消し・・・!

突如、参加者に配られる謎のタオル

やまけんさんが映画「マトリックス」の大ファンということで、風味を出しておりますw


タオルを巻いている紙を取るとその裏側には地図が・・・?!


そして、突然のアナウンス
「それでは各自、移動お願いしまーす!」

さあ、何が起こるかわからない1Day合宿が始まりました。

前代未聞の「銭湯対談」


地図を頼りにたどり着く先は・・・サウナーの聖地「黄金湯」。

東京の下町にあります


中にはいると、そこには風呂椅子がずらり。

暑さ対策の「冷え冷えパッド」と、オリジナル「したじき」も配布。

したじきを”うちわ代り”にパタパタ。誰しも昔やったことあるはず。


実はこの“したじき”は種明かしになっていて。

表面には今回のイベントバナーが印刷されてますが・・・
裏面には今回のイベントバナーの、サウナバージョンが印刷されてるんです(笑)


こういった、細かいところにも遊び心を散りばめる。
そうすることで日常がクルッと非日常になる演出です。


そして始まる、銭湯での対談。

登壇者は風呂の縁に、参加者は風呂イスに座って。
休憩では登壇者のお二人にはサウナと水風呂で“ととのって”いただき
後半はタオル姿でトーク。
※内容はいたって真面目なビジネス対談です(笑)
観客の笑いと熱気!


実は、この「普通の会議室スタート → 銭湯への大移動」にはちゃんと意図がありました。


イベント全体の裏テーマは「ビジネスに遊び心を」。

いくら豪華なゲストの話でも、蛍光灯に会議机の空間では、ワクワクするアイデアが出るはずがない。

遊び心や、一見ムダに見えるこだわりが、
じつはアイデアや創造性の源になる。

そんなことを体感してもらえるよう、空間や仕掛けを組み立てました。


だから最初にあえて「よくあるセミナー風」の場から始めて、
「つまらなさ」を体感してもらったんです。
そこから突然銭湯に移動することで、空気も意識も一気に切り替わる。
「ハレ」と「ケ」のギャップを通して、
「自由さ」「遊び心」「枠を外すこと」を体感してほしかった。

つまり、ただ単に「手の込んだ場所選び」や「変わった演出」をしたかったのではなくて、
「ビジネスはもっと自由で楽しくていい」というメッセージを体で感じてもらうための仕掛けだったんです☆

夜はテントカフェで合宿モード


対談後に参加者に伝えられた次の指令(笑)は、
「風呂椅子の裏を見ろ」。

椅子の裏には“住所だけが書かれたカード”が。


各自でそこにあった住所に向かうと
屋内テントでくつろげるカフェ「Theate ZZZ」へ辿り着きます。

ここを一晩貸し切って、合宿の後半戦がスタートです。

やまけんさんによるテーマ解説のセミナーに耳を傾けながら、
クッションでだらだらする参加者たち。
ケータリングを囲みつつ、
対話する人や、本を読む人や、寝る人も・・・

1日でこれだけ“自然体で”交流できるようになるのも、
やまけんさんと検討を重ねて、全部計算して組み立ててるので、
この「自由気まま」な光景は、ばっちり狙い通りです ☆

最初の会議室での交流とは雲泥の差だということがお分かりいただけるかと。


最後に、
お土産として瓶に入ったカプセルを1つずつ配ります。

またしても「マトリックス風味」です
マトリックスの「カプセルを選ぶ」シーンから着想を得てます。


カプセルの中にはやまけんさんからのありがたい(?)お言葉が。

何かのヒントになったのか?ならなかったのか?はさておき、
イベント後に、何度もその時のことを思い出せるトリガーになるので
イベントには“持ち帰れるお土産はつきもの”だと思う私です。

直前にこのお土産のアイデアを思いついたので、夜なべして作りました(笑)


こうして、
丸一日とは思えないほど濃いイベントが幕を閉じました。

参加者の感想には、
「頭のネジが外れた!」「安心感に包まれた!」「人生の思い出に残る!」と、こちらまで嬉しくなる声が並びました。

”銭湯で集合写真”は、きっと忘れられない光景になるはず。

イベントを作る上で大事なこと


私がイベントをつくるときに大切にしているのは、この3つ。

  • その時にしか体験できない唯一無二の時間であること

2度と同じ体験はできない。その貴重性がイベントを何倍も価値あるものにします。今回のイベントも、2回目は「ありません」。
全ての流れをこうしてバラしてしまいましたから(笑)。

  • ワクワクやドキドキといったポジティブなエネルギーに満ちていること

単純に「珍しい、変なイベントだった」というものではダメ。
「参加して良かった!」という感想をもってもらうためには、ポジティブな要素で構成されていることが大切です。
今回みたいにあえて「つまらない」という印象から入ってどんでん返しをするのはアリだけれど、全体としては「良かった!」になるように構成するのは鉄則。
ネガティブな感覚を持ち帰ってもらいたくはないから。

  • それを大勢で共有し、シナジーを生むこと

イベントの良さは、「1人では得られない体感が得られること」
リアルに人が集まるからこそ、「場」が生まれ、感情が動く。
運営の人間だけいたってイベントは作れない。参加してくれる人がいてはじめてイベントが成功します。
「参加してくれる人と一緒に何を生み出せるのか?」を考えること。

今回の「1Day合宿」は、まさにこの3つを体現できた企画になりました。
みなさんもイベントを作る時にはこの3つを意識してみてください☆

他にも過去に手がけたイベントについて記事を書いています。
今回の記事を面白いと思ってもらえたら、こちらも良かったら☆

これからも手がけたイベントや、
進行中のプロジェクトの裏側をnoteでシェアしていきますね!


最後まで読んでいただき、ありがとうございました☆

このnoteでは、
“世界がちょっと広がるワクワク”を発信しています!


今回、一緒にイベントを作った、
天才研究家・山田研太(やまけん)さんの 公式サイトはこちら
https://yamadakenta.jp/
「アート型ビジネス」に興味持った方はぜひ☆


tamako

tamako☆ |旅するお祭りプロデューサー

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