今回のnoteは、旅するお祭りプロデューサー、そして空間デザイナーの私がプロデュースしたイベントの裏側を公開します☆
「創造にはオリジナリティが不可欠!」
プロ目線でつくるイベント、一体どんなものになるか、ご覧ください☆」
大人になっても、青春は終わらない。
だって、私たちはいつでも──
あの頃の自分に会いに行けるから。
これは、大人たちが本気で遊んだ2日間の記録。
“人生のコンセプトが見つかる運動会”からはじまった。
「“人生のコンセプトが見つかった”と言われる運動会をやりたい。」
その一言から、すべてが始まった。
──運動会。
私にとってはちょっと苦い思い出のある単語だ。
100m走ではビリ。騎馬戦では秒で負ける。
チームに対しての罪悪感。なさけない自分。
美術部と演劇部を掛け持ちしていた私は、
どちらかといえば文化祭こそが晴れ舞台だった。
でも思った。
その“苦手”を、面白く変換できたら最高じゃない?
体育会系も文化系も一緒に遊べる「運動文化祭」。
それは、みんなが主役になれる“学校の祭り”。
あの頃、体験したかった思い出。
味わいたかった感情。
青春は過去のものじゃない。いつだって手に入れられる!
こうして、企画は動き出した。
コンセプトは「あの頃の自分に会いに行く」
このイベントは、天才研究家・やまけんさんが主宰するコミュニティ「天プロ」用に企画した。
天プロは「アート型ビジネス」をテーマに、
“自分にしかできないことを、自分にしかできない方法で形にする”人たちが集まる場所。
自分にしかできないことを見つけるためには「自己理解」が不可欠だ。
私たちは大人になるにつれて、“あの頃”を置いてきてしまう。
悔しさも、照れも、誇りも、まるごと。
でも、それをちゃんと見つめ直せたら──
今わすれてしまった自分を取り戻せる、そんな気がする。
あの時の自分が「よくここまで来たね」って
笑いながら手を振ってくれたら──
そんな気持ちになれる“体験”を、
空間と企画でデザインしようと思った。

イベントは会場で半分決まる
会場選びは、企画の“骨格”だ。
私はいつも、「空間そのものが体験の一部になる」ことを意識している。
とにかくリサーチを重ねて「ここだ!」と思える会場を探す。
今回の企画に不可欠なのは「学校」という舞台。
今は、廃校をリユースして貸し出している学校がいくつもある。
廃校というとお化け屋敷のようなイメージを持たれがちだけど、
今回の企画の目的からしても、
明るくて、清潔で、少しノスタルジックで、
“過去の記憶がやさしく上書きされる場所”であることが条件。
しかも、1泊2日のイベントにしたかったため「泊まれる学校」という難易度の高い条件も乗ってくる。
そしてついに見つけた今回の舞台は、
奥多摩の廃校をリノベーションした「OKUTAMA+」。




自然に囲まれた開放的な場所で、
自然の澄んだ空気と、窓からの光が柔らかい。
自分の学校ではないのになぜか懐かしい。
この瞬間、確信した。
「イベントの半分は、もう成功してる☆」
準備期間から、すでに「青春」
運営メンバーは3人。
お祭りプロデューサーの私、
デザインセンス抜群のいわたまちゃん、
そして構成力と安心感のありすちゃん。

この3人が集まると、
「生徒手帳、つくろう!」
「校章もデザインしよう!」
「ハチマキも!駄菓子も!」
……企画会議はとどまることを知らない。



イベント創りを楽しむ時、結果も大事だけれど、
“プロセスの幸福度”がめちゃくちゃ大事だ。
効率とかコスパとか、ここには一切ない。
むしろ“無駄の中にエネルギーが宿る”。
私が「ここ、もう一段おもしろくできないかな?」と直感で投げる。
その“無茶ぶり”を、ふたりがすぐキャッチして形にしてくれる。

創作は運営メンバーにとどまらない。
参加者の中に作詞家と作曲家がいるとなれば
「オリジナル校歌」の作成を依頼し、
ピアニストには当日の演奏を頼む。
ダンサーがいるとなれば「体操係」を任命。
依頼された人は驚きながらも快諾してくれて、
ひとつひとつのアイディアがどんどん形になっていった。
みんなが“自分の好き””楽しい!”を全開にして準備に動く。
枠を超えて、即創造が生まれる瞬間。
チームで作るって、こういうことだ。
開催当日、あの頃がよみがえった
6月10日、梅雨の合間の奇跡的な晴れ。
自然に囲まれた校舎を貸し切って、運動文化祭がはじまる。
運営は応援団や女教師に扮し、校舎の玄関で参加者をお出迎え。
みんな笑って、ツッコんで、最初からもう文化祭の空気。

プログラムは“競技”と呼びながら、内容は完全にアート。
【競技①】再現!あの頃の自分
【競技②】歩いたもん勝ち!
【競技③】意外な一面コンテスト
【競技④】クラス黒板アート
一見ふざけてるけど、全部“体験を通じて自己理解が深まる設計”になっている。
さらに、どれも個人技ではなく「チームで協力して成し遂げる」ように仕掛けてある。人とのコミュニケーションの中で、見えてくる自分。
「遊びながら自分を知る」ことが、このイベントの真ん中にあった。



「自由」のエネルギーは、美しい
教室の中では、チームごとにまったく違う光景が広がっていた。
セーラー服の撮影、チョークアート、寸劇、そして謎の血のり。笑
私たち運営が想定した“おもしろさ”を、
参加者が遥かに超えていく。
「自由」を渡すと、人はこんなにも創造的になる。
その瞬間を見ていて、胸が震えた。
黒板アートの発表では、どのチームも作品と物語が素晴らしくて、
笑いと涙と拍手が渦になった。
みんなが、たしかに“あの頃の自分”と再会していた。






夜は完全にフェスだった
夕食は、家庭科室でつくられた特製カレー。
ふだん「光の食卓」という特別なレストランをサービスにしているプロの料理士のかよさんが「給食係」役を快諾してくれた。

外では焚き火とBBQ。


音楽室ではオリジナルの校歌を斉唱。

プロのお二人が惜しみなく才能を発揮してくれました

これはプロとしてやっては…いません
さらには、校舎の屋上にあるサウナ(!)、
花火、
昔懐かしいツイスター大会……
詰め込みすぎて、もはや “学校フェス”。

夜の学校は、なぜこんなにワクワクするんだろう。
光と笑い声が交じり合って、
非日常がエンターテイメントになる瞬間だった。
エンディングはみんなへの表彰式
翌朝。
目覚めると、しずかな校舎に明るい光が差し込んでいる。
非日常の不思議な感覚・・・
を、味わうまもなく響き渡る校内放送。
「朝のラジオ体操です!」(笑)
子供のころはイヤイヤやらされていたラジオ体操も
ノリノリの“レゲエバージョン”でやれば、
楽しい思い出に上書きされる。


そして、イベントのエンディングは表彰式。
用意したのは、一人一人の似顔絵と“その人らしさ”が描かれたカードを貼った「ミニ色紙の賞状」。

1人1人が表彰され、チームメンバーで寄せ書きをしあう。

運動文化祭は、勝ち負けじゃない。
「誰が一番だったか」ではなく、「誰もがこの場の主役だった」。
イベント後もそのことを思い出す証になる記念品を渡したい。
そう思って作った、運営渾身の”オリジナルグッズ”だ。
イベントをつくるときに大切にしている3つのこと
わたしがイベントを作る時に大事にしている3つのこと。
①その瞬間にしか体験できないこと
二度と同じものは作れない。だからこそ尊い。
今回のイベントが終わった後に「シンプル化してもいいのでまたお願いし ます!」という感想をもらったけど、シンプル化してしまったら自分が楽しくない(笑)。次やるならまた全然違う新たな企画を立ち上げてしまうと思う。
②ポジティブなエネルギーで構成すること
「珍しい企画」ではなく、「参加してよかった」と思える体験を。
ネガティブな余韻は持ち帰らせない。
③ 大勢で共有して、シナジーを生むこと
イベントの良さは「ひとりでは得られない体感」。
人が集まることで“場”が生まれ、感情が動く。
イベントは、主催者と参加者が一緒に作るもの。
わたしがイベントをつくる理由
今回のイベントで、あらためて確信した。
「人のワクワクを引き出し、増幅させるのが、私の仕事だ。」
「ストレングスファインダー(自分の資質を診断するツール)」によると、
私には“人の可能性を引き上げる”資質があるらしい。
でもそんな分析よりも、私は体感で知ってる。
私が本気でワクワクしてるとき、
そのエネルギーが周りに伝わって、
人が笑顔になって、ポジティブの連鎖が生まれる。
ワクワクは伝染する。
それを証明できた気がする。
空間をデザインすることも、イベントをつくることも、
結局は「人が輝く瞬間をデザインすること」なんだと思う。
それが、私がこの世界で果たす役割。
そしてこれからも、世界中でお祭りをつくりながら、
人の笑顔とエネルギーを増幅していきたい。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました☆
このnoteでは、
“世界がちょっと広がるワクワク”を発信しています。
私が手がけたイベント(お祭り)の記事をまとめてます。
もしこの記事を楽しんでもらえたら、よければ他もどうぞ☆
天才研究家・山田研太(やまけん)さんの主宰する「天プロ」についてはこちらから。
今回のイベントのような、仕事と遊びを融合する「アート型ビジネス」に興味持った方はぜひ。
https://yamadakenta.jp/
今回のイベントの会場に使った、泊まれる学校「OKUTAMA+」
公式サイト https://okutamaplus.com/
本当に素敵な空間でした。また機会があったら使いたい!

tamako☆ |旅するお祭りプロデューサー




